太陽光発電に対する一般の認識

太陽光発電が普及し始めたとき、なかなか一般の理解は進みませんでした。かつて、太陽光エネルギーを利用してお湯を沸かす「太陽熱温水器」が一部で普及していましたが、それとの区別もなかなか付かないといった状況でした。

それがCO2 削減の取り組みの中で、政府が太陽光発電を推し進めることなり、補助金支給などの流れから、高額だった太陽光発電システムが手の届く金額になって来ました。

その後、2009年11月の売電価格の大幅な値上げにより、普及に更なる拍車がかかりました。そして、2011年3月の東日本大震災後の深刻な電力不足、原子力発電の危険性に対する認識もあり、さらに多くの人々が導入に踏み切ることになりました。

太陽光発電を導入する理由には次のようなものがあるかと思います。

1. 電気代の節約、売電による利益

太陽光発電システムには200万円程度の初期費用がかかりますが、補助金も支給されることから初期費用を軽減できます。そしてこの費用を投資と考え、平均で10年で投資を回収できるという見込みがあります。

売電 > 買電による利益もさることながら、売電 < 買電という月があったとしても、本来的に太陽光発電を導入しなかった場合にかかる電気代と比較するとその差額が利益という見方をすることができます。

毎日「電力モニター」を眺めるのが楽しみという方もおられるほどで、節電しながら利益も得ることができるということが、太陽光発電システムの評判を高める最大の理由でしょう。

2. 環境に対する意識の高まりと社会的意義

太陽光発電はCO2を排出しないクリーンエネルギーですので、「地球によいこと」を行なっているという社会的な意義を満たしています(※「エコなエネルギー」もご参照ください)。

また、原子力発電に対するアンチテーゼとしての意義もあります。環境意識に敏感な人たちが太陽光発電システムの評判を高めています。

3. 投資、金融商品としての活用

太陽光発電システムを自宅ではない場所へ設置して、発電・売電することによる投資目的としての活用です。

現状では家庭用電力は「余剰電力の買取」のみですが、近いうちに産業用の太陽光発電にのみに適用されている「全量買取制度」が住宅用にもスタートするという見込みがあります。

現状では売電価格が高く、導入費用も下がってきていますのでビジネスとしても成り立つというわけです。投資、金融商品として活用したい人たちにとっても太陽光発電システムは評判です。

2012年10月24日

このページの先頭へ