販売・施工業者の選び方

太陽光発電システムは基本的に丈夫で、メンテナンスもさほど必要ありませんが、メーカーの保証が標準で10年で、その保証を受けるためには定期点検の実施が義務付けられています。

このため、設置業者とは設置だけではなく定期点検においても、付き合いは長期に及びますので、信頼出来る業者を選ぶのは非常に大切です。

業者選定のプロセス

ではまず、インターネットの一括見積サイトで太陽光発電システム設置業者を数社に絞り込んだとします。そこから何をすればよいでしょうか?

実際に設置業者と現地調査をした上での見積りを取ることです。

お住まいの住宅は立地条件、住居の形状などどれをとっても同じものはありませんので、専門業者が調査し、発電シミュレーションをしたうえで詳しい見積りを出してもらい、契約するというプロセスが欠かせません。

ユーザーは素人ですし、自分で太陽光発電システムを設置できる技術があるわけではありません。しかし、設置業者の質を見極める方法がいくつかあります。次にその方法をご紹介します。

1. 最終的な見積りの際には現地調査をしっかりする業者であること

現地調査なしで最終的な見積りを出してくる業者には要注意です。

2. 見積り内容が「一式」などというあいまいなものではなく、詳細であるかどうか

つまり部品の名前や個数が詳細に書かれているか、また素人のユーザーに対しても丁寧で納得の行く回答があるかどうかを確かめましょう。

3. 訪問販売であれば、クーリングオフの説明をきちんとする業者か

4. 景気の良い話だけでなく、シビアな話も正直に伝える業者かどうか

良心的な業者であれば発電シミュレーションの結果が思わしくなければ、それを伝えるはずです。最初の見通しほど発電量がなかった、となるのを避けるためです。

それを見極めるためにも、発電シミュレーションについては相見積りを取ったほうが無難でしょう。

5. 「モデル施工」「モニター価格」という言葉にご用心!

このような言葉で勧誘する業者には注意する必要があります。これらの言葉は実体を伴わない場合が多いからです。

また、「標準工事費」が非常に安いという広告を目にして、思わず飛びつきそうになるかもしれませんが、「標準工事費」と言っても通常は標準工事の範囲ですまない場合が多いのが事実です。

多くの場合は追加費用が発生しますので、やはり現地調査に基づいた詳しい見積りを取ることが大切です。

ではこのようなポイントに留意していただいて、10年越しの付き合いができる、良い設置業者を選びましょう。

2012年10月30日

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